レーザー治療
どんな治療法?
鼻の粘膜にレーザーを照射し、凝固させることで、アレルギー性鼻炎や慢性的な鼻炎による鼻づまり、鼻水、くしゃみなどの症状を緩和します。
8割以上の方に症状の改善が見られるといわれ、とくに鼻づまりの症状には高い効果があります。スギやヒノキなどの花粉、ハウスダストやダニに対する過敏症状を抑えます。効果の持続性については個人差がありますが、平均2年程度といわれています。
経験豊かな専門医が施術すれば安全性は極めて高く、嗅覚への影響などもありません。近年注目を集めている治療法です。当院では数多くの施術実績を積んできました。
なお、レーザー治療はあくまでも対症・緩和療法であり、アレルギーの根治を目的とするものではありませんので、その点はご注意ください。
このような方にお勧めします
内服薬を使用しないことが大きな特長ですので、とくに次のような方にお勧めします。
- 妊娠中や授乳中で薬を使えない方
- 今まで薬であまり効果が得られなかった方
- 眠くなるなど薬の副作用が出やすい方
- 薬を服用していないと快適な日常生活を送れない方
また、レーザー治療の特長として、短時間で高い効果が期待できる点がありますので、次のような方にもお勧めします。
- 継続的な通院が難しい方
- 鼻炎のため受験勉強に集中できないとお悩みのお子様(小学校高学年から施術可能。お子様の施術に際しては、ガイドラインで定められた適応を遵守します)
レーザー治療の流れ
(1)通常の診察
通常の診察を受けていただき、レーザー治療の適性があるかどうかを確認します。副鼻腔炎や鼻中隔湾曲症などの症状がある方はレーザー治療を行えない場合があります。また、まれに症状の改善が期待できないケースがあるため、鼻の状態を細部にわたって確認します。
レーザー治療は予約制なので、後日あらためての実施となります。特別な事前準備などはありません。
(2)当日の治療
治療当日は、局所麻酔をかけることから始めます。注射は使わず、麻酔液のついた綿棒とガーゼを鼻に挿入し、粘膜表面に塗布します。麻酔の効果が出るまで20分ほど待ち、麻酔の効きが確認できたら、次にプローブと呼ばれる機器を使ってレーザー光を照射し、粘膜を焼いていきます。
レーザー光照射に要する時間は片鼻5分程度で、出血や痛みはほとんどありません。麻酔の時間を入れても治療自体にかかる時間は30分ほど。あっという間に終了します。
(3)当日治療後
その後、スタッフが術後の注意点などを説明します。基本的には治療当日から普段通りの生活ができますが、激しい運動、サウナ、長湯、飲酒、喫煙は控えていただきます。副作用はほとんどありませんが、麻酔が切れてから翌日くらいまで、鼻の付け根周辺に鈍い痛みを感じることがありますので、ご心配な方には鎮痛剤を処方します。こうした治療後の時間を含んで、手術当日の院内滞在時間は1時間から1時間半ほどです。
治療直後は鼻がよく通りますが、数時間経つと粘膜がむくむために一時的に鼻水・鼻づまりが生じ、口呼吸になります。
(4)翌日以後
その後、粘膜にかさぶたができます。手術から7~10日経過すると、かさぶたが自然に取れてスッキリしてきます。治療から2週間後をめどに再度ご来院いただき、経過を確認します。ここで特に問題がなければ治療は終了です。
レーザー治療Q&A
Q: どのくらい時間がかかりますか?
A: 両鼻で30分程度です
麻酔液のついた綿棒とガーゼを用い20分、鼻の麻酔をします(注射では行いません)。手術そのものは両鼻で10分程度です。出血や痛みはほとんどありません。院内滞在時間は1時間から1時間半ほどです。
Q: 費用はどのくらいですか? 健康保険は使えますか?
A: 保険適用で手術料は約9000円です
当クリニックでは健康保険が適用されます。健康保険3割負担の方で手術料1回約9000円です。これに初診料や処方せん料などが加わります。
Q: 鼻の機能に悪影響が出ませんか?
A: 出ません
嗅覚が悪くなったりすることはありません。また、特別な副作用もありません。非常に安全な治療法と言えます。
Q: 治療は何回行うのですか?
A: 個人差がありますが、通常では1回です
1回の施術でも十分な効果が得られます。ただ初回の時点で重い症状があった時などは、翌年に2回目の施術をすることで、さらに症状が改善される可能性が高まります。
効果の持続期間に個人差がありますので、状態をよく確認して診断いたします。
Q: レーザー治療の効果には個人差があると聞きますが?
A: 80%の方に症状の改善が見られます
特に鼻づまりには高い効果があり、スギ花粉やハウスダストなどの抗原に対する過敏症状を しばらくの間抑えることができます。
Q: マスクが必要になりますか?
A: 施術後はマスクの着用をおすすめします
(1) 施術後数時間で、粘膜が腫れ上がるため鼻閉が強くなります。その間は口で呼吸することになってしまいます。風邪などの感染予防にマスクは有効です。特に冬季は空気の乾燥が強いのでマスクを活用してください。
(2) 施術後すぐに職場や学校などに行く方は、鼻水によって作業に支障をきたす場合があります。 鼻の入り口に綿球を詰め、それが見えないようにマスクで隠す方法もあります。
Q: ひどく痛みますか? どんな痛みですか?
A: 不快感や軽い痛みが出る可能性はあります
(1) 麻酔が切れてくる頃(施術約1時間後)から翌日くらいまで、 鼻の付け根周辺がピリピリする感じや、重い感じが出ることがあります (翌日以降、ほとんど痛みはありません)。
(2) 鼻の不快感に対して、鎮痛剤を使用していただくのも効果的です。
(3) 施術直後より終日、鼻の付け根を「熱冷ましのシート」などで冷やしていただくと 大変有効です。また、当日は体が温まると痛みや出血を招きやすいのでご注意ください。 サウナ、長湯、スポーツ、飲酒、喫煙等は控えてください。
ご注意
- レーザー施術後、ご不明点や、症状についてご質問がある場合は、診療時間内に代表電話にお問い合わせいただくか、ご予約の上、医師の診察を受けていただきますようお願いいたします。
- 予約システムからはレーザー治療の施術日を予約することはできません。
代表電話:044-852-8733 にご連絡いただきますようお願いいたします。
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