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聴覚外来(補聴器相談)

どんな外来?

「聴覚外来」は、聞こえ方が気になる方のための専門外来です。聴覚に関する詳細な検査を行い、その結果もふまえて診断します。

「補聴器相談」では、認定補聴器技能者が補聴器についての相談・アドバイス・調整を無料で行っています。聴覚検査、診断の結果、もし、効果が期待できるようであって患者さんのご希望があれば、補聴器の作製も行っています。

個人差はありますが、聴覚のおとろえは40歳前後から加齢とともに少しずつ進むと言われています。また近年では、聴覚の低下によって認知症のリスクが増大することがわかってきました。聞こえ方に不安があるようでしたら、積極的に受診することをお勧めします。

 

聴覚外来を受診するのはどのタイミング?

日常会話で聞き返しが多くなったと感じたら、そのときがご来院のタイミングといえるかもしれません。

また、聴覚の低下は少しずつ進むため、ご本人はなかなか気付きにくいものです。もし、ご家族の聞き返しが多くなったと感じたら、受診をお勧めしてください。

補聴器の使用を考えている、現在すでに補聴器を持ってはいるけれど効果が実感できない、うまく使えないのでやめてしまおうと思っている――そのような方もぜひご来院ください。

 

補聴器にかかる費用はどれくらい?

当院の場合、補聴器作成の前段階として、聴覚検査を行います。検査は保険適用で、千円~2千円前後かかります。

実際に補聴器を作る場合は、実費(片方約4万円~約15万円)が必要になります。聴覚障害者に公費補助を行う制度もあります。まずはご相談ください。

 

補聴器をつければ、完全に聞こえるようになる?

補聴器はあくまでも補助器具です。耳の状態はひとりひとり違いますので、補聴器の効果もそれぞれ違ってきます。視力が弱い方にとってのメガネと同じだとお考えいただけるとわかりやすいと思います。

ただ、適正に使用すれば、補聴器は大変に役に立つのも事実です。  まず耳の状態を良く調べて、ひとりひとりに合った調整をしていく必要があります。 あきらめず少しづつ慣れていくことが大切です。

当院では安心して使っていただく為に、定期的な点検や調整、相談を行っています。

 

補聴器外来の流れ

(1)診察

まず通常の診察をお受けください。耳のそうじをして、耳用内視鏡で治療が必要な病気がないか耳の状態を確認します。あわせて喉、鼻のチェックも行います。

・診療の予約はインターネットでお取りください。どの医師でも対応します。
・予約完了後はWEB問診に進み、「みみの症状→難聴→補聴器についての相談希望」を選んでください(診療当日、医師に直接お伝えいただいてもかまいません)。
・問題がなければ、「(2)検査・診断」の予約が可能です。

 

 

 

(2)検査・診断

後日、臨床検査技師が2種類の詳しい検査を行います。その結果を受けて、医師が補聴器が合うかどうかの診断を行います。

・毎週土曜日に行っています。
・「標準純音聴力検査」と「語音明瞭度検査」の2種類の検査を行います。検査の所要時間は合わせて約30分です。
・検査結果から医師が難聴のレベルを診断します。軽度難聴(小さい声での会話が聞き取りづらい)、中度難聴(普通の日常会話が聞こえづらい)などの所見があった場合は、補聴器の試聴が可能になります。
・補聴器の作製を検討する場合は、「(3)補聴器の説明・相談」の予約が可能です。

標準純音聴力検査
どのくらい小さい「音」が聞こえるかを調べる

まず、会話など空気中を伝わる音の聞こえを調べます(気導聴力測定)。ヘッドフォンをあて、「ボォー」という低い音(125Hz)から「キーン」という高い音(8000Hz)までの広い音域の間から、7つの周波数の音を聞きます。
次に、耳の後ろの骨に振動板と呼ばれる機器をあて、顎や頭蓋骨などの骨を通して伝わる聞こえを調べます(骨導聴力測定)。


音が聞こえたら手元のボタンを押すことで検査します

 

語音明瞭度検査
「言葉」の聞き取りやすさを調べる

ヘッドフォンから流れてくる「ア」「キ」などの言葉(語音)を聞こえた通りに発音し、その正答率からその人にとって聞き取りやすい音(言葉)の程度を調べます。耳で聞いた音を脳で判断する検査です。補聴器が合いやすいか判断します。

 

(3)補聴器の説明・相談・貸し出し

認定補聴器技能者の資格を持つ補聴器販売員が、補聴器のメリットとデメリット、使い方、種類や機能、選定の方法について説明し、質問や相談に応じます(無料・要予約)。

・月曜と火曜の午前中、および水曜の午後に予約枠を設定しています。
・試聴や貸し出しも対応していますので、お気軽にご相談ください。
・納得いくまで何回でもご相談ください。

 

(4)補聴器の注文・作製・お渡し

一人一人に合った補聴器を選んでもらうため、認定補聴器技能者よりその種類(耳の中に入れて使う耳穴式、耳にかけて使う耳かけ型、本体を衣類やカバンの中に入れて使う箱型など)や機能、使い方などの説明を受けます。さらに、実際に補聴器を装用すると「聞こえ」がどのように変わるかを普段の生活環境に近い中で確認し、より自然で心地よい聞こえが実現できるよう細かい調整を行います。

※種類によってすぐに持ち帰りできるものとそうでないものがあります。オーダーメイドタイプの場合は約1週間かかります。

 

(5)初期調整期間

補聴器の装用開始から1カ月後をめどに、1回目の調整を行います。以後、月に1度調整を行い、平均的には3回目または4回目で初期調整が完了となります。初期調整は、医師が検査で効果を確認しながら行います。初期調整の最終回には、補聴器適合検査を行い、補聴器が耳に合っていることを確認します。
なぜ初期調整が必要かというと、補聴器は使い始めのときに「最適」に合わせるのではなく、「弱め」から始めて、少しずつ音に慣れながら数カ月かけて「最適」に近づけるためです。それにより、無理なく、効果的に使えるようになります。

・初期調整は、月曜と火曜の午前中、および水曜の午後に予約枠を設定しています。
・普段の生活環境の中で、補聴器を装用したときの「聞こえ」の変化を確認し、より自然で心地よい聞こえが実現できるよう細かい調整を行います。
・補聴器販売員によるフィッティング調整は希望により何度でも行います(無料・要予約)。

 

(6)6カ月定期受診とアフターケア

初期調整完了の6カ月後より、半年ごとの「6カ月定期受診」をおすすめします。保険適用で医師がお耳のそうじをし、状態を確認します。補聴器なしと補聴器をつけた状態で検査を行います。また1年に1回、精密な検査の結果を検討し、難聴が進行して行政サポートが受けられる場合は、制度をご案内します(聴覚障害認定)。
補聴器販売員によるアフターケアは、希望により何度でも行います(無料・要予約)。

・補聴器の6カ月定期受診は、土曜、月曜と火曜の午前中、および水曜の午後に予約枠を設定しています。
・補聴器販売員によるアフターケアは、月曜と火曜の午前中、および水曜の午後に予約枠を設定しています。

 

ご注意

  • 診察以外の予約はインターネットでは取れません。外来の受診時に予約票をお渡しします。
  • 予約の変更は代表電話(044-852-8733)で承ります。

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